JAPA Blog "ジャパブログ"

サンバチーム JAPA Blocoのブログです。

Virada 2 e Virada 3 no Samba サンバ打楽器演奏の指揮者による影響

今回はVirada (ビラーダ) と呼ばれるサンバのBateria (打楽器隊) の演奏様式に関するブログです。

長めのアレンジ、Bossa (ボッサ) については前回のブログを参照してください。

japabloco.hatenablog.jp

 

ほぼ全てのBateria na Escola de Samba (サンバチームの打楽器隊) のアレンジにはVirada 2 (ビラーダ 2) とVirada 3 (ビラーダ 3) と呼ばれる比較的短めなアレンジがあります。

これらはどのチームでも、ほとんど同じフレーズでアレンジがされています(注1)

 

さて、今回は私たちのチームの打楽器隊の Samba Lento (ゆっくり目なサンバ) の演奏参考動画から二つのビラーダの例をご覧ください。

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動画の0:20から始まるフレーズがビラーダ2、0:40から始まるフレーズがビラーダ3です。

 

 

動画の
左上は指揮、左下Repinique(へピニキ)
右上はChocalho(ショカーリョ)、右下がCaixa(カイシャ)
です。

JAPA BlocoのBateria(打楽器隊)の編成は他に、Agogô(アゴゴ)、Tamborim(タンボリン)、Surdo(スルド)などがあります。

 

となっています。 左上の動画は演奏中に出される指揮の例です。 Samba (サンバ) の演奏はこの様に指揮者から出されるサインによって様々な打楽器アレンジを演奏していきます。

 

次に動画に収録した指揮とその演奏内容について説明します。

左上の動画の 0:08 に指揮者が『2』と提示をしているのが

「これからVirada 2 (ビラーダ2) を演奏しますよ。 」

という"サイン"です。

次に出される、小節の頭のタイミングで

「 1、、、2、、、3、、、」

と提示しているのは、Virada 2 (ビラーダ 2) を演奏し始めるまでのカウントで、指示は提示されていませんが「4」のタイミングで始まります。

その後アレンジされた演奏を経て基本となる演奏パターンへと、リズムに乗ったまま戻ります。

Virada 3 (ビラーダ 3) は、動画の 0:28 にある様に、手で『3』と指示がでます。それ以降はVirada2 (ビラーダ2) と同様の方法で演奏が進み、Virada3が演奏されます。

これらのアレンジが終わった後は、基本となる演奏パターンに戻るのが一般的です。この動画では歌は収録されていませんが、歌のあるSamba (サンバ) でも同様の事が行われます。

一般的なEscola de Samba (サンバチーム) でのこれらの指示の出し方は、動画の様に両手で出す場合もあれば、片手で出す場合など様々なやり方があります。

ほとんどの場合、指の本数で指示を出しています。また、この短いアレンジは2と3の他にも、チーム毎に様々なアレンジパターンがあり、これらは各チームの打楽器隊の基本的なフレーズと共にチームの演奏の特色、見所の1つとなっています。

 

 

JAPA Blocoではこの様な演奏スタイルで、打楽器フレーズのアレンジングを演奏中に行なっています。

JAPA Blocoでは打楽器隊の参加者も募集いています。

ぜひ一度練習に遊びに来てみませんか?練習日や詳細は下記のリンク(ホームページ)からご参照ください。

また、このブログを読んで意味がわからなかった方もぜひ遊びに来てください。きっと「あぁ!」と腑に落ちると思います(笑)

japabloco | Escolinha/参加者募集

 

(注1)筆者は2016年から2019年のCarnaval em São Pauloにて延べ16チームのEscola de Sambaに打楽器奏者として参加した経験から述べている。2015年以前や他地域については現在調査を行なっています。